2019年3月6日(水)、 商業施設や小売・専門店企業の販促担当やWeb担当の皆さまにお集まりいただき、「パルコのデジタル活用とスタッフWeb接客研修」と題しセミナー＆交流会を開催しました。

日頃、販促担当やWeb担当の皆さまとのお打ち合わせや商談の場で、PARCOをはじめリアル商業のデジタルマーケティング事例を紹介する機会も少なくないのですが、その際「改めて詳しく話を聞きたい」「販促担当者と知り合いたい！」「もっと情報交換の場が欲しい」といったご要望が多かったことから、今回のセミナー＆交流会を開催しました。

今回のテーマは「パルコのデジタル活用とスタッフWeb接客研修」、2部構成でお届けしました。
第1部：PARCOが目指すアフターデジタル時代のSC
第2部：Web接客講習会体験

2部の準備の様子。アットホームなセミナーを目指して。

＜第1部＞ PARCOが目指すアフターデジタル時代のSC
株式会社パルコ 執行役 グループデジタル推進室担当 林より、テクノロジーを活用した「接客の拡張」について、PARCOの最新事例を紹介しました。

キーワードは「アフターデジタル時代」
人々がネットに常時接続している現在は「アフターデジタル時代」。お客様が商品を選択・購入するときのチャネル（オンライン、オフライン）をとらえた施策を考えていくことがますます重要になっていく中、ネット→リアル店舗への送客を考える「従来のO2Oの視点」だけでなく、アマゾンGOのような「店舗で商品を選ぶが、決済はオンライン」IKEAのように「アプリを使って自宅でバーチャルショールーミングした後、店頭で購入」といった、オンラインとオフラインの境界線を意識しない（させない）「OMO（Offline Merges Online）」の考え方について解説しました。

店頭の買いまわり施策「WALKING COIN」
PARCOのスマホアプリ「POCKET PARCO」に追加された「WALKING COIN」は、お客様がアプリで館・店頭に「チェックイン＋歩数を計測」したうえで、館内を500歩歩行すると500コイン（5円相当）がアプリに付与れるという新機能。お客様は店舗内をたくさん歩くことでポイントがもらえる（ちょっとお得な気分）、PARCOはお客様の店頭回遊のデータが得られ、お客様にお買い物を楽しんでいただくマーケティングに繋げられる、という好循環を生み出す事例を紹介しました。

おすすめ書籍の紹介もありました！
奥谷孝司  (著), 岩井琢磨 (著)『世界最先端のマーケティング』（日経BP社、2018年）
藤井 保文 (著), 尾原 和啓 (著)『アフターデジタル』（日経BP社、2019年）

一般社団法人リテールAI研究会 (編集)『リアル店舗の逆襲』（日経BP社、2018年）

＜第2部＞ Web接客講習会体験
弊社コンサルティング二部 高杉を講師に、読まれるブログの書き方や写真の撮り方・加工の仕方など、弊社が商業施設や小売・専門店企業のショップスタッフ向けに提供している「Web接客講習会」を体験いただきました。

第2部の会場は、弊社オフィスのデジタルサイネージ『プレゼンテーションルーム』。4K・75インチ×3面の大型マルチモニターのデジタルサイネージで行いました。

どうしてWebで情報発信する必要があるの？
ショップスタッフにブログ（ショップニュース）やSNSを積極的に発信してもらうために、なぜそれをする必要があるのか、そうすることでどんな良いことがあるのか？「理由」の部分を伝えることの重要さや、「ブログとSNSの違い」などについて説明しました。 

映える写真の撮り方に挑戦！
スマホでの「映える写真の撮り方についてのワークショップ」では、原宿の『LOLA'S Cupcakes』のカップケーキを撮影対象に、お皿などの小物や背景、構図を意識したトリミングや加工など、テーブルごとにグループを組んで挑戦していただきました。「もっと上から撮った方がいいかな？」など、参加者同士のコミュニケーションが生まれていました！

アンケート結果のご紹介

・ウォーキングコインの回遊性を高める施策が面白く興味を持ちました！
・「アフターデジタル」の話を聞き、まず着手すべきことを考え直すきっかけとなった。

・ブログとSNSの活用のされ方の違いや、写真の撮り方のコツなど興味のわく内容でした。

・SNSの実際のテクニックは勉強になりました。

最後に

セミナー終了後も参加者同士で情報交換されている姿が大変印象的でした。次回は「10代・20代へのマーケティング」というテーマで開催を予定しています（内容は変更になる可能性がございます）。どうぞお楽しみに！

広報担当／加藤 真梨子